気温や湿度が高くなる夏は、細菌が増殖しやすく、食中毒が起こりやすい季節です。
家庭での食事だけでなく、お弁当やバーベキュー、作り置きのおかずなども原因になることがあります。
食中毒は、子どもから高齢者まで誰にでも起こる可能性がありますが、特に高齢者や持病のある方は重症化することもあるため、日頃からの予防が大切です。
夏場に多い食中毒の原因には、次のような細菌があります。
カンピロバクター
鶏肉などを十分に加熱しなかった場合に起こりやすく、腹痛や下痢、発熱などの症状が現れます。
サルモネラ菌
鶏卵や食肉などが原因となることがあり、激しい下痢や発熱を伴うことがあります。
腸管出血性大腸菌(O157など)
十分な加熱がされていない食品などが原因となることがあり、激しい腹痛や血便を生じる場合があります。
黄色ブドウ球菌
手指の傷などから食品に付着し、短時間で吐き気や嘔吐が現れることがあります。
食中毒では、次のような症状がみられます。
症状の程度は原因となる細菌やウイルスによって異なりますが、水分が十分に摂れない状態が続くと脱水症状を起こすことがあります。
食中毒予防の基本は、「つけない・増やさない・やっつける」の3つです。
1. 手洗いを徹底する
調理前や食事前、生肉や魚を触った後は、石けんを使って丁寧に手を洗いましょう。
2. 食品は十分に加熱する
肉や魚は中心部までしっかり火を通すことが重要です。
3. 冷蔵・冷凍を適切に行う
購入した食品はできるだけ早く冷蔵庫や冷凍庫へ入れ、室温で長時間放置しないようにしましょう。
4. 調理器具を清潔に保つ
包丁やまな板は、生肉用と野菜用を分けるとより衛生的です。
5. 作り置きは早めに食べる
作り置きした料理は十分に冷ましてから冷蔵保存し、できるだけ早めに食べ切ることをおすすめします。
次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
脱水症状は重症化につながることがあるため、早めの対応が大切です。
夏場は食中毒が増えやすい時期です。
「食あたりかもしれない」「下痢や嘔吐が続いている」「発熱もあり心配」といった症状がある場合は、自己判断で放置せず、早めの受診をご検討ください。
さとうクリニックでは、患者様の症状を丁寧にお伺いし、必要に応じて診察や検査を行い、適切な治療をご案内しています。
気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
Q. 食中毒かなと思ったら、市販の下痢止めを飲んでもよいですか?
原因によっては下痢を無理に止めない方がよい場合があります。自己判断で服用せず、症状が強い場合は医療機関へご相談ください。
Q. 下痢や嘔吐があっても食事はした方がよいですか?
無理に食事をする必要はありませんが、脱水を防ぐために水分補給を心がけましょう。症状が落ち着いてきたら、消化のよい食事を少量ずつ摂るようにしてください。
Q. 食中毒は人にうつりますか?
原因によっては、適切な手洗いやトイレ後の衛生管理が不十分だと、家庭内で感染が広がることがあります。手洗いを徹底し、タオルの共用を避けるなどの対策を心がけましょう。